烏谷 美津帆

Mizuho Karasudani

２歳の頃リトミックからスタートしピアノを習い始める。小学生高学年になるにつれ周りがピアノ以外の道に進んでいく中、音楽をずっと続けたいと思い音楽の道に進むことを決意し、高校は済美高校の音楽コースに進学。その後、東京音楽大学のピアノ科に進学。大学で縦横無尽に音楽に取り組む傍、古楽や現代音楽を調べたり、音楽学の分野にも惹かれ音楽学過程を履修したり、単位互換プログラムにより上智大学にてキリスト教を学ぶなど多方面で研鑽を積んだ。

その後は東京でピアノ講師をした後、愛媛松山の自宅でピアノ教室を開講。
これまでに宮崎郁子、大空佳穂里、松本愛、長川晶子に師事。
現在、東雲短期大学の非常勤ピアノ講師として勤務。

プロフィールをご覧いただきありがとうございます。


これまでにピアノを教えていただいた先生方を思い浮かべ、自分がどうなりたいかを考えた時に真っ先に思い浮かんだのは「音楽の楽しさを伝えることができる先生」でした。小さい頃はとにかく優しい先生のおかげで私はピアノを好きなまま成長できました。受験を志してからは厳しいレッスンもありましたが、その中で新しい音楽の楽しさを知りました。
音楽の語源には「楽しむ」という意味は含まれていませんが、私は音を楽しむという表現が好きです。音楽を聴くと様々な気分を味わうことができます。ただ楽しいだけではなく、悲しい気持ちや恐怖心すら抱くこともあります。それは映画を観たり小説や漫画を読むときと同じ「楽しさ」です。
演奏の楽しさは音楽を聴く楽しさとは異なります。演奏するうえで大切なのは、ただ練習するだけではありません（もちろん絶対に必要条件です）。美しい景色をみたり、本を読んで現実ではありえない物語を追体験したり、絵画を鑑賞したり、他にも遊園地で思いきり遊んだり、そういった想像力が豊かになる経験が大切です。子供たちにその経験を活かして表現する楽しさを伝えたいと思います。
先ほど述べた前向きな経験以外にも大切な経験があります。それは、誰しもが通る辛い経験です。程度の差はあれ辛い経験をしたことがない大人はいないはずです。子供たちはまだその経験が少ないですが、これからたくさん経験するでしょう。
それに立ち向かう勇気、乗り越える勇気、そこから何かを学ぶ勇気を音楽を通して育んでいってほしいです。